シェア(貸し・借り)する時に心配なことに対して。
モノシェアは貸手様(オーナー)の自宅などで眠っているまだ使えるモノ、一年のうちでもあまり使わないモノを、使いたいけど買うまでもないんだよ、という借手(利用者)様との間を取り持ち、双方が安心・安全に貸し借りを行うことをサポートするサービスです。
貸手様・借手様が知り合い同士ならいざ知らず、基本的には顔も知らない同士で、普段使ってないモノといっても、貸手様からすると大事に使ってほしい。借手様としても、壊れたら怖い、という不安はあることでしょう。
モノシェアもそうですが、シェアサービスは相互扶助、共有使用・所有するサービスであり、「壊れたら嫌だから、貸さない」とか「壊すかもしれなから、借りない」ということが最優先されると成り立たないサービスでもあります。
つまり、「借りた人は大事に使ってくれるだろう」「いいモノを借りたので、壊さないように使おう」と”考えてくれるだろう”という、相互の信頼があって初めて成り立ちます。
モノシェアサポートチームでも、この「性善説」的な思考のもと、サービスが設計されています。
それでも、意図せず壊れたり、盗まれたり、汚したり、といった事態は発生しますが、それについては、別の機会に書きたいと思います。
前段が少し長くなりましたが、この「性善説」的な思考に近い記事がありました。
<スターバックスに500万ドルの損害賠償請求>という記事です。
そもそもの発端は、訴訟大国アメリカで、スターバックスのアイスに入るコーヒーの量が広告よりも少なく、過剰に料金を徴収しているので訴えた、というものです。
これに対してタリーズコーヒーの創設者・松田公太氏が記事中で、
そこで、私が出した結論は「アイスドリンクの場合でもカップの8割まで注ぐ」というものでした。氷入りの場合は約9割まで注ぐことになるのですが、その少しの違いは「氷抜き」とオーダーされたお客様に納得して頂ける「量」と「味」のバランスのギリギリのところだと考えたからです(勿論、それでも不満だというお客様がいたら、9割まで注ぎなさいという決まりにしました)。
もし、タリーズでアイスドリンクを氷抜きで頼むと「お得」だという話が広まって(テイクアウトのお客様は持ち帰って氷を入れれば良いのですから)、「氷抜き」というオーダーが続出してしまえば原価率が10~20%は変わってしまいます。そうすると利益が激減するのは間違いありません。しかし、そのリスクを負ってまでその決断をしたのは「ブランドイメージ」を落としたくなかったのと、タリーズに来店されるお客様を信じようと決めたからでした。
つまり、少しぐらい「お得」になるからと言って「氷抜き」を毎回主張するお客様はいないのではないかと考えたのです。
前述の通り、アイスラテの場合も氷が溶けるスピードとミルクのバランスを考えて、味は調整されています。我々が提案するその「味」よりも「量」が大切だと考える人たちもいるでしょう。
しかし、そのようなお客様が仮に100人中5人いたとしても、残りの95人はタリーズの提案する味に納得して購入して頂けるはずだと信じることにしたのです。
と、いうようにお客様は、毎回氷抜きばかり注文しないだろう、「性善説」的な思考をしました。まぁ、もちろんブランド戦略があってのことだと思いますが、もし松田氏が少しでもお客様のことを「やるかもしれない」と考えたら、この判断は無かったでしょう。
モノシェアのブランドも、運営するチームだけでできるものではなく、貸手様・借手様との共同作業で築きあげるものだと考えています。
その為にも、サポートチームでは、皆様が安全・安心をもって、ご利用いただけるようサポートさせていただきます。
間もなく、モノシェアアプリがリリースされます。お楽しみに・・・。
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